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山科区は、京都市の東側にある山科盆地の北部と、周辺の山地を山科区の範囲としています。区内には、JR西日本や京阪電車、地下鉄の駅があり、JR湖西線を使えば山科駅から京都駅までは約6分でアクセスできます。この一帯は平安時代の頃には、すでに山城国宇治郡山科郷という名で呼ばれていましたが、そのずっと以前の縄文・弥生時代から、いきいきとした文化の時代を刻んでいます。芝町遺跡や中臣遺跡で発掘された土器、石器類、万葉ロマンの世界をしのばせる鏡山・天智天皇陵、平安時代から存在し、数々の伝説を秘める有名古社寺、中世日本を揺り動かした中心地である山科本願寺跡、江戸時代の風景を思い起こせる旧東海道の遺跡など、各時代にわたり歴史を語り探索するのに恵まれた地です。また、山科には大石内蔵助が討ち入り前に隠れ住んでいたといわれ、赤穂義士にまつわる史跡の数々が今日まで伝えられています。山科区は、清水焼、京扇子、京仏具などの伝統産業の生産団地を抱えていることに加え、金属箔、金属粉などの産業も発達し、伝統と最先端の技がほどよく調和しています。