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取引上の注意点や物件の瑕疵、所有者の問題については注意深く調べます。調査をすれば分かることよりも、売主にしか分からないことに焦点を絞り、聞くようにします。例えば、お隣との関係や過去の雨漏り、心理的な瑕疵、未登記の建物部分などです。これらはすべて価格調査だけでは留まらず取引全体に影響を与えるものですから、できるだけ売却相談時にわかる範囲はすべて聞いておくようにします。ただ、売主様のなかには「言わなければどうせ買主にも分からないことだから、」と安易に考える方もおられます。また、言っていいものかどうか悩んで、奥歯に物が挟まったような話し方をする人もいます。しかし、もし言わずにおいて買主様に不利益が生じると、それはトラブルとなります。そのため、「物件や取引に問題があると後日買主様とトラブルになり、場合によっては大きな金額の損害賠償の対象になることも考えられます」というように、問題を隠しておくことは売主様本人に損害を与えることになると伝えて、できるだけ正直に話してもらうようにします。また、問題の内容によっては、融資を組むことができないなどで商品として市場に出しにくいこともあります。実査定時に、より明らかにすることですが、売却相談時で明確に商品にならないことが分かった場合はその旨を伝え、その場合はまた違ったご提案ができるように、売主様と一緒に考えていきます。